Ledger Nano Gen5を半年以上使った本音レビュー ── 初めての自己保管で感じた長所と短所

Ledger Nano Gen5を使い始めてから、半年以上が経った。

私は最初、ビットコインを取引所に置いていた。

取引所に置いておけば、スマホでログインするだけで残高を確認できる。

送金も簡単だ。ハードウェアウォレットのように、自分で秘密の情報を管理する必要もない。

正直なところ、取引所に置いておく方が圧倒的に楽である。

それでも私は、自分のビットコインが増えていくにつれて「このままずっと取引所だけに預けていていいのだろうか」という不安を感じるようになった。

そこで購入したのが、Ledger Nano Gen5だった。

購入前は、

「設定は難しくないのか」

「間違えてビットコインを失わないか」

「本当に自分で管理できるのか」

「高いお金を払って買う意味があるのか」

と、かなり不安だった。

そして実際に使ってみると、便利だと思った部分もあれば戸惑った部分もあった。

この記事では、Ledger Nano Gen5のスペックを並べるのではなく、初めてハードウェアウォレットを使った私が半年以上使って感じたことをそのまま書いていく。

「Ledgerを買おうか迷っている」

「自己保管に興味はあるけれど難しそうで怖い」

という人の参考になればと思う。

結論:私はLedger Nano Gen5を買って満足している

最初に結論を書く。

私はLedger Nano Gen5を購入して後悔していない。

現在では「取引所だけに置いていた頃より、自分のビットコインをどう守るか真剣に考えるようになった」と感じている。

ただし、Ledgerを買えば絶対に安全になるという意味ではない。

ここは重要である。

ハードウェアウォレットは、自分の資産を守るための強力な道具ではある。

しかし、使う本人がリカバリーフレーズを他人に教えたり偽サイトに入力したり送金先を間違えたりすれば、資産を失う可能性はある。

取引所保管では取引所に管理を任せる。

自己保管では自分が管理する。

つまりLedgerを使うということは、「安全を買う」というより「管理する権限と責任を自分に戻す」という感覚に近かった。

それを理解したうえで使うのであれば、私にとってLedger Nano Gen5は非常に心強い存在になっている。

Ledger Nano Gen5を買った理由

私がハードウェアウォレットを購入した最大の理由は、取引所の倒産やハッキングのリスクを自分ではコントロールできないと感じたからだ。

取引所がどれだけ大手でも、私はその会社の内部システムを見ることはできない。

資産管理の状況も分からない。

何か問題が起きたときに、最終的には取引所側の対応を信じて待つしかない。

もちろん、大手取引所を使うこと自体が危険だと言いたいわけではない。

私自身も取引所は利用している。

ただ「長期間保有する予定のビットコインまですべて取引所に置き続ける必要があるのか」と考えた。

私はそこで、長期保有分については自己保管することにした。

いくつかのハードウェアウォレットを調べた結果、最終的に選んだのがLedger Nano Gen5である。

初めて使ったときの感想:操作が簡単で分かりやすい

購入前の私は、ハードウェアウォレットにかなり難しいイメージを持っていた。

「秘密鍵」「リカバリーフレーズ」「署名」など、暗号資産特有の言葉が大量に出てくるからだ。

初心者からすると、この時点ですでに身構えてしまう。私がそうだった。

しかし、Ledger公式サイトから購入したLedger Nano Gen5を実際に触ってみると、本体そのものの操作は想像していたよりずっと簡単だった。

画面を見ながら操作し、表示された内容を確認して順に進めていく。

スマホのように何でも直感的にできるわけではないが、「専門知識がなければ使えない機械」という感じではなかった。

むしろ難しいのは、デバイスの操作よりも「ハードウェアウォレットでは何をしてはいけないのかを理解すること」だった。

例えば、

  • リカバリーフレーズを誰にも教えない
  • リカバリーフレーズを写真に撮らない
  • リカバリーフレーズをクラウドに保存しない
  • リカバリーフレーズを不審なサイトに入力しない
  • 送金先アドレスをデバイス画面でしっかり確認する

といった基本ルールである。

Ledgerのボタンや画面操作を覚えるより、こちらの方がはるかに重要だと思う。

大きめの画面は思っていた以上に安心感があった

Ledger Nano Gen5を使っていて、私が特に良いと感じているのが画面である。

ハードウェアウォレットでは、送金時にデバイス側の画面でも内容を確認する。

誤ったアドレスに送金してしまうと取り戻せないので、この確認作業は重要である。

スマートフォンやパソコンの画面に表示された情報だけを見るのではなく、Ledgerデバイスの画面に表示された情報も確認してから承認する。

自分のお金を動かす場面なので、文字が見やすいことは単なる快適性の問題ではない。

確認しやすいこと自体が安心につながる。

私は実際に使ってみて、画面の大きさを以前より重視するようになった。

「確認」という作業を何度も行う機器だからこそ、画面の見やすさは思っていた以上に重要だった。

iPhoneとBluetooth接続で使えるのはかなり楽だった

Ledger Nano Gen5を選んだ理由の一つが、スマートフォンとの連携だった。

私は毎回パソコンを立ち上げて操作するより、できれば普段使っているスマートフォンで管理したかった。

Ledger Nano Gen5はBluetoothを利用できるため、普段の操作ではスマートフォンから確認できる。

これは実際に使っていてかなり便利だった。

ハードウェアウォレットというと「ケーブルでパソコンにつないで難しいソフトを操作する」というイメージを持つ人もいると思う。

私も購入前は少しそう思っていた。

しかし、少なくとも普段の残高確認や操作については、想像していたほど大げさではなかった。

ただし、何でもスマートフォンだけで完結するとは考えない方がいい。

私は実際に初期設定の途中でアップデートが途中で止まるトラブルに遭遇し、パソコン版のLedger Walletを使ってアップデートを行った。

その経験から、スマートフォンだけで使うつもりでも、いざというときに使えるパソコンがあると安心だと思っている。

一番困ったのはアップデートで先に進まなくなったとき

Ledger Nano Gen5を使っていて、これまでで一番困ったのが初期設定時にアップデートが途中で進まなくなるトラブルだった。

スマホとBluetooth接続で初期設定を進めてアップデートモードに入ったあと、なぜか先へ進まなくなった。

再ペアリングもうまくいかず、私は10分ほど試行錯誤した。

最終的にはパソコン版のLedger Walletを使うことで問題なく先へ進めた。

リカバリーフレーズなどの秘密情報を正しく保管していれば、デバイスに不具合が生じたからといってその瞬間にビットコインを失うわけではない。

頭では理解していても実際にトラブルが起きると不安になるが、だからこそ購入前に

「Ledgerデバイスが壊れたらどうなるのか」

「何があればウォレットを復元できるのか」

まで理解しておくことが重要だと思う。

初回の送金は少額で試してから本格的に移動させた方がいい

Ledgerのハードウェアウォレットを購入しても、それだけで自己保管が完了するわけではない。

最終的には取引所から自分のLedgerデバイスで管理するアドレスへビットコインを送る必要がある。

銀行振込なら、何か問題があれば銀行に問い合わせるという発想になる。

しかしビットコインは、一度間違った場所へ送れば簡単には戻せない。むしろ二度と取り戻せない可能性が高い。

そのため、初心者がハードウェアウォレットによる自己保管で初回送金をするときは、いきなり全額を動かさないことを強く勧めたい。

最初から大きな金額を一気に送るのではなく、初回は少額を送ってLedgerで管理するアドレスへの着金を確認してから本格的に資金を移動させた方が、誤送金時のリスクが低い。

少額で一度試すだけでも、

「アドレスはこれで本当に合ってるのか」

「どのくらいの時間差で着金するのか」

「Ledger側ではどう見えるのか」

という流れを実際に自分の目で確認できる。

一度経験してしまえば、2回目以降は送金の流れをイメージしやすくなり、心理的な負担もかなり小さくなる。

ただし、送金先アドレスの確認は毎回必要である。

Recovery Keyは最初、必要性がよく分からなかった

Ledger Nano Gen5にはRecovery Keyという仕組みがある。

私も最初に見たときは「リカバリーフレーズがあるのに、さらに何を復元するためのものなのか」と少し混乱した。

ハードウェアウォレット初心者にとっては、こうした復元手段が増えるほど安心というより「管理するものが増えて難しくなった」と感じる可能性もある。

私自身、最初から理解できていたわけではない。

実際に設定しながら「これは何のためにあるのか」「リカバリーフレーズとは何が違うのか」を一つずつ確認した。

結果として現在は、復元手段を複数持てることに安心感を感じている。

ただし、Recovery Keyを持っているからといってリカバリーフレーズを雑に管理していいわけではない。

重要なものが増えれば、その分だけ保管方法も考える必要がある。

便利な仕組みではあるが、管理する責任まで消してくれるものではないと思っている。

Ledger Nano Gen5を使って感じたメリット

半年以上使ってみて、私が感じているメリットをまとめると次のようになる。

自分で資産を管理している感覚が強くなった

一番大きいのはこれ。

取引所に置いていた頃は、アプリ上に数字が表示されていることが当たり前だった。

Ledgerを使った自己保管に切り替えてからは「このビットコインを動かせる権限を自分で管理している」という意識が強くなった。

私はこの感覚を得られただけでも、自己保管を始めた意味があったと思っている。

デバイス画面で確認してから承認できる

資産を動かすときに、一度立ち止まってLedgerデバイスの画面を見る。

この一手間がある。

最初は面倒に感じるかもしれないが、私はむしろこの面倒さを気に入っている。

ビットコインを長期保有するのであれば、簡単に動かせすぎない方が安心だからだ。

iPhoneと連携できる

普段使っているiPhoneのLedger Walletアプリから残高確認や送受金の操作ができるため、ハードウェアウォレットとしては使いやすい。

毎回パソコンを用意する必要がないのは私に合っていた。

長期保有と相性が良い

私は短期間で何度も売買するためではなく、長く持ち続けるビットコインを守る目的でLedger Nano Gen5を使っている。

頻繁に動かす必要がない資産だからこそ、自己保管との相性は良いと感じる。

もちろんデメリットもある

価格は安くない

まず単純に、無料ではない。

少額のビットコインしか持っていない人にとっては、Ledgerの価格が保有額に対して大きすぎることもある。

私は「○万円持っていたら絶対に買うべき」と金額だけで決める必要はないと思っている。

自分がその資産を失ったときどのくらい困るのか。どのくらい長期保有するつもりなのか。

そうした点を含めて考えた方がいい。

自分で管理する責任が生まれる

これが最大のデメリットとも言える。

取引所ならパスワードを忘れても、本人確認などによって復旧できる場合がある。

しかし自己保管では、自分しか知らない情報を自分で守らなければならない。

リカバリーフレーズを紛失し、デバイスも使えなくなった。

リカバリーフレーズまで失ってしまえば、取引所のパスワードのように本人確認をして再発行してもらうことはできない。

ここは自己保管の厳しい部分である。

初心者には用語が分かりにくい

秘密鍵、公開鍵、リカバリーフレーズ、アドレス、署名、PIN。

最初から全てを理解しようとすると疲れてしまう。

私自身、実際に触りながら少しずつ理解していった。

最初から100点を目指すより「今やっている操作は何なのか」を一つずつ確認していく方が現実的だと思う。

トラブルが起きることもある

私のようにスマホ接続によるLedgerデバイスの内部アップデートで先へ進まなくなることもあるかもしれない。

電子機器なので、何年使っても絶対に壊れない保証もない。

Ledgerのハードウェアウォレットを過信しないことも大切である。

「Ledgerのハードウェアウォレットを買えば絶対に安全」ではない

半年以上使った今、以前より強く感じていることがある。

それは「ハードウェアウォレットといえども、信用しすぎない方がいい」ということだ。

私は現在もLedger Nano Gen5を使い続けているし、現在も購入したことを後悔していない。

しかし、自己保管の本質は、Ledgerという会社を全面的に信用することではなく、ハードウェアウォレットの仕組みを学んで理解を深めて最大限に自分で管理できる状態を作ることだ。

将来、Ledgerデバイスが故障するかもしれない。別のハードウェアウォレットを使うことになるかもしれない。

どのメーカーの製品であっても、私は「これさえ持っていれば永久に安心」とは考えないようにしている。

だから私は、特定のメーカーを全面的に信用するのではなく、ビットコインを長期保有するうえで現在進行形で最善策だと思える選択を取っていくことが大切だと思う。

そして、ウォレットを復元できる仕組みを理解して自分で管理できる状態を作ることが重要だと考えている。

私は取引所の保管には戻さなかった

ハードウェアウォレットには面倒なところがある。

送金時には確認が必要だし、リカバリーフレーズを紛失・漏洩しないように管理しなければならない。

デバイスの故障や紛失についても考えなければならない。

アップデートで困ることもあった。

それでも私は、長期保有するビットコインをすべて取引所へ戻そうとは思っていない。

理由は単純である。

自分で管理する面倒さより、自分ではどうすることもできないトラブルが起きうる場所に全額を預け続けることの方が不安だからだ。

どちらにもリスクはある。

取引所保管には取引所保管のリスクがある。

自己保管には自己保管のリスクがある。

私はその両方を考えた結果、自分の長期保有分については自己保管する方を選んだ。

Ledger Nano Gen5は、そのために現在使っている道具である。

Ledger Nano Gen5が向いていると思う人

実際に使ってみた経験から、次のような人にはLedger Nano Gen5が合いやすいと思う。

  • ビットコインを長期間保有する予定がある
  • 取引所に全額置いておくことに不安を感じている
  • 自分の資産を自分で管理したい
  • リカバリーフレーズなどを慎重に管理できる
  • スマートフォンと一緒に使いたい
  • 送金時に本体画面でしっかり確認したい
  • 多少お金をかけても保管環境を整えたい


特に「このビットコインを失ったらかなり後悔する」と思う金額になってきた人は、一度自己保管について調べてみる価値があると思う。

逆に、急いで買わなくてもいい人

一方で、次のような人には無理に勧めない。

  • 保有しているビットコインがまだ少額
  • 近いうちに売却する予定
  • リカバリーフレーズの自己保管に強い不安がある
  • 物を頻繁になくしてしまう
  • 自己保管について調べること自体が苦痛
  • 「ハードウェアウォレットを買えば何もしなくても絶対に安全」と思っている


自己保管は、全員にとって必ず正解になる方法ではない。

自分で管理する方が危険になる人もいると思う。

だから私は「ビットコインを持ったら全員ハードウェアウォレットを買うべき」とは考えていない。

重要なのは、自分がどのリスクなら受け入れられるかを考えることである。

私がLedger Nano Gen5を公式サイトから購入した理由

私はLedger Nano Gen5を購入するとき、Ledger公式サイトから注文した。

ハードウェアウォレットは、自分の暗号資産を長期にわたって守るための機器である。

そのため私は、非正規ルートで数千円安く購入できる可能性よりも「どこから購入したものなのかを自分で把握できること」を優先した。

これは必ず公式サイトから購入しなければならないという意味ではない。

ただ、初めて自己保管をするにあたって、購入先について余計な不安を残したくなかった。

だから、私は公式サイトを選んだ。それが最も信用できる購入先だったから。

Ledger Nano Gen5の現在の価格や仕様については、Ledger公式サイトで確認できる。

購入してから半年以上使った現在の結論

Ledger Nano Gen5を使い始める前は、「自分でビットコインを管理するのは難しそうだ」という気持ちがかなり強かった。

実際、最初の設定も送金も緊張した。

アップデートで先へ進まなくなったときには焦った。

リカバリーフレーズやRecovery Keyなど、管理するものも増えた。

楽になったことばかりではない。

それでも半年以上使った現在、私はLedger Nano Gen5を購入して良かったと思っている。

理由は、高性能だからでも、絶対に安全だからでもない。

自分のビットコインを誰に任せるのかを考えた結果、直感的な操作で使いやすいデバイスを用いて自己保管するという選択肢を持てるようになったからだ。

取引所に置いていた頃は、「取引所が大丈夫であること」を願うしかなかった。

自己保管を始めてからは、「自分自身でどう守るべきか」を考えるようになった。

もちろん、安心感が増えた分だけ責任も増えた。

だから自己保管が万人に向いているとは思わない。

それでも私は、長年にわたって持ち続けるつもりのビットコインについては、これからも可能な限り自分で守る仕組みを作っていくつもりである。

Ledger Nano Gen5は、そのために私が現在選んでいる一つの道具である。

これからも「どうすれば自分のビットコインを失わずに持ち続けられるか」を基準に考えていきたい。

※当サイトは暗号資産の購入を勧めるものではない。暗号資産の購入・送金・保管は、必ず自分で確認して自己責任で行ってほしい。

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